工房ニュース - 三味線 皮張り・修理専門店 - 囃 
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価値と言われても 2012年02月22日  

皆様から修理のご注文を頂くのは大変うれしいのですが、実際の品物を拝見して依頼主からの修理内容(皮張替えのみ)だけでは三味線としての楽器の役割を果たさないと思われる場合もあります

私は三味線と言う楽器の修理職人ですので、実際に楽器としての用途を満たす様に修理しています

三味線は響が命です、鳴らない(響かない)三味線に仕上げたのでは楽器では無く工芸品になってしまいます

非常に残念ですが工房に持ち込まれた何十年も眠っていた三味線を拝見し見積りすると(くれぐれも長年眠っていた三味線です)、極稀に色々な箇所に緩みがあったり細部に欠けがあったりと楽器として再生させるには三味線全体の修理が必要となり修理金額も高額(通常料金なのですが三味線を知らない方には高額と思われるらしい)になる場合があります、その旨を伝えると殆どの方は「そんなにかかかるのか、実際にこの三味線をそこまでして修理する価値はあるのか?」と聞かれたりもします

悲しいけどこれも事実です

いい表情しています! 2012年02月17日  

仕事柄、日本の手造りの品々には興味を持ってなるべく実物を見る様にしています

昨年末に浅草公会堂で目にした能面かなりいいです!

やっぱり見た目でしょ! 2012年01月25日  

三味線の修理では見た目と響を重視しております!

特に見た目は重要ですね~

棹修理でも皮張替えでも仕上がりの見栄えは非常に大きな要素であり職人の価値を決めるものと思っております

三味線には一目見て惚れてしまう力(棹の材質が一番ですがと手入れの仕方も重要、それらに負けない皮の材質と張り方)があるのですが、先日修理で工房に入った津軽三味線は正に造りが極上品!

『さて仕事するか』何故か緊張!!手を進めるにつれ緊張は解けていつもの感覚に戻り集中・・・で完成

仕上がった三味線の醸し出す異様な艶っぽい雰囲気(これは自分だけの感覚?)に酔いながら暫し鑑賞で納得です


2012年も宜しくお願い申し上げます 2012年01月01日  

昨年中は皆様のお引き立てに与り誠にありがとうございました

新年です!
今年こそは笑って過ごしたいものですね、そして三味線を通じて皆様を笑顔にしたいと願っております

私が修理した三味線を使い各地で活躍されている皆様(お客様)が人前で技を披露し観客が喝采し皆が笑顔になる事を想像しながら・・・

その為にも弾手が気持ち良く弾ける三味線である事を目指し日々精進いたしております

今年も皆で日本を活気付けましょう!


ご迷惑をおかけしました 2011年12月22日  

何かと忙しく自分の中では今日は天皇誕生日と思って目覚め、そのつもりで『先日発送した修理の品物は昨日(12月22日と思っている)届いた筈だな・・』などと考えながら朝食を取りながらふと新聞の日付を見ると、なんと12月22日木曜日!

と言う事は・・・

慌てて電話を掛け捲りお客様へ事情説明です
幸い昨日着予定だった品物は今日の朝一で届き特に問題無しとの言葉で胸を撫で下ろしました

思い起こせば火曜日(自分だけが12月21日水曜日だった)から間違ったままでした
セットし直した今、師走の1日が増え徳した気分


一区切りです 2011年11月27日  

先月から横浜近郊で行われた某イベントに参加して10月中にはほぼ毎週末上京するハードスケジュールでしたが、今日(11月25日)でようやく終了となり、最終日はお台場某ホテルでの演奏となりました

演奏とは三味線では無く太鼓での演奏です

待機時間中に夜景撮影!


そう言えば約束していました 2011年11月18日  

手元に届いたのは、それはそれは立派鹿の角でした・・

思い起こせば今年の7月の出来事、演奏で小樽まで出掛けた際の飲み会で出会った猟師さんとの何気無い自己紹介から始まりました

その猟師さんはご自分がどの様にして猟をするのかとか非常に興味深い話をしてくれていたので、興味深々で聞きながら「そう言えば小樽の土産物屋で獣皮や角を売っている店があったのですが、あの獣皮を鳴り物に転用できないものかなぁ」と言ったのがきっかけで、三味線の話になり私が三味線皮張師である事を知ると「鹿の皮や角であれば獲れた時にやるよ」となったのです

さてこの角を何に加工するべきか?

あっと言う間に! 2011年10月21日  
秋田市内に千秋公園と言う秋田城跡地がありますが、自分にとっては竿燈期間中を除き普段は縁遠い場所
『竿燈期間中はこの千秋公園麓に位置する県民会館前で昼竿燈(竿燈妙技会)が開催される』

たまたまこの県民会館で催し物での仕事が入り現地入り、なんと県民会館駐車場から千秋公園を見上げると綺麗に紅葉しているではないですか、そう言えば最近日暮れ頃に実家にて白鳥の鳴声を聞いた様な・・・

こうなると東北人は来たるべく冬を想像するのです

響きに関係あるの? 2011年10月13日  

お客様から両面張替えにて三味線一体丸々お預かりしたのですが、張替えを終え三味線を組上げる途中で糸巻きの緩みを発見、三味線の響に関しシビアな評価を下すお客様なので「このままでは幾ら心を込めて張替えを行っても、実際の演奏にてお客様の望む響にはならないと思いますし、張替えた皮の響を100%出し切るために糸巻きの修理をさせて下さい」
と提案し追加で糸巻き調整させて頂きました

何故なら、糸巻きの緩む事により調律が狂う=折角調律を捕り万全の響に合わせたものが台無しとなるからです(三味線の響を万全にさせるには、①皮の張り②緩まない糸巻き③へたっていない弦、これらが重要でかなりの割合で糸巻きも響に影響を及ぼす)

プロは1ステージごとに弦を張替える位、皮を震わす要因(響創り)を大事にしています

たかが糸巻きと思っていませんか?

お手上げ状態 2011年08月16日  

見た目で一目惚れした皮ですが実際に張ってみると何故か目標とする音まで上がらず自ら破けてしまうと言う皮に遭遇

傷もなく色白でダキの入りも申し分無い見事な外見だったので数十枚あるストック分から選び出し、仕上がった姿をにんまり妄想しながら作業に取り掛かり、いざ当店の音に詰める段階に入ったまでは文句無しであったが、そこからが呆気ない幕切れとなったのです
犬皮は2枚で一対(背中中央から右側と左側のセット)なので、一回の失敗を受止め対になる反対側で再挑戦となるが同様の結果となるのです

最初は自分のミスかな?と言い聞かせ一晩反省、明朝反省を含め新たに挑戦しましたが2回とも同様の結末となれば流石に皮の生立ちにサジを投げるしかない(性格が悪いと言うか相性が悪いと言うか)

割切って他の皮(見た目多少難点あり)に変えると目標の音まで頑張ってくれるので不思議です

『俺もまだまだだな』と呟く


暑い日が続いていますが 2011年08月12日  

約束の10分前にお客様のご自宅前に到着したのですが、何故か家を取り巻いている空気が違う玄関周辺から家全体までが???

表札が出ていません!

気温は30度を超えているのですが流れ出るのは冷や汗・・・

慌てて連絡を取り直しダッシュで引越し先へ

皮張りで汗、引取で冷や汗、でも暑過ぎますね


やっぱり交換が最適? 2011年05月28日  

とあるお得意様から津軽表面張替えと同時に「糸巻きの金具が錆びてきて気に入らない、色々磨き剤を使って見たが綺麗にならない、金具を交換するしかないのか?」との言葉に職人魂がざわめき

現物を見せて貰うとその通りフクリンに輝きが全く無くなり部分的に錆びて黒ずんでいると言うかなり使い込んだ状態でありやはり交換かとも思えたが、お客様の負担を考えると交換を最終的手段と判断しあえて今回一度だけフクリン磨きを提案(フクリンは決して安い物では無く金含有量次第では驚く程高額になる、更にフクリン交換すると糸巻き調整が必須、まして使い込んだ糸巻きでは新物のフクリンとの相性が悪く糸巻き交換も必要となる可能性も高いので)

実際に行った磨き作業は企業秘密として、全てのフクリンを執念深く磨き終え新品とはまでは行かないまでも見違える程の仕上がりに満足(職人の意地です)!当然お客様も満足!!

今更ながら磨き前の写真も撮っておくべきだったと後悔・・・

これでどーだ 2011年05月06日  
お面の眉毛修正完了!

彼は満足したらしい
それ以来、彼がお面を着けて演技する姿を見る時には何故か眉毛に目が行ってしまう

本業は三味線修理なのですが 2011年05月02日  

「横山さん、お面の眉毛が剥げたのですが良い塗料知ってますか?」と投げかれられ「カシューだべな」と塗料名を言っただけの筈なのに何故か手元にお面がある!

知合いからの問いかけには吟味して要注意の回答が必要と常日頃から注意しているつもりなのですが、相手の顔を見ながら色々と話すとつい「ちょっと預けてみれ」と言ってしまっているのです(本業以外はこんなノリ)

さて問題のお面眉毛を爪で押せば塗料が浮いて部分的に剥がれ結局ここまで眉毛が無くなったのです!!

結構間抜けな顔になったお面ですがキリッとさせましょうか

結局は磨きが重要 2011年04月27日  

ようやく自分で納得できる塗りが完了!

色々な諸事情により自分で篠笛にカシューを塗り始めたのが先日、平面とは異なる円形に思いのほか手間取りながら何とかここまで仕上げました(籐巻境目の朱色にはまだ手を入れていない)

修復箇所を光に当て映り込みを吟味して更に磨く作業は三味線の磨きと同様結構楽しめました


篠笛を塗る 2011年04月21日  

塗りの剥がれた篠笛の話

最初新規の篠笛を購入しようかと悩んだのですが、直近で演奏予定が入っており遠目にはそれらしく見える様に応急処置的にカシューを塗ってしのいでいまいした
しかし至近距離から良く見ると色むらと多少の段差があり自分では全然納得できない仕上がり、何度となく新規購入を決意し笛を手にするのですが、その度に自分でしっくりする笛(問題は音質と笛の太さ)との出会いが無い現実と遭遇し「これは簡単にはいかい
な!」と諦めモードのまま今日に至りました

購入するまでの長期戦に備えカシューを塗り直し気持ち良く吹ける様にしとくか・・・。

とりあえず塗り終えた状態の写真です(仕上げはまだですが)


春よ来い 2011年04月14日  

ようやく自宅玄関前の梅に遅い開花の気配、今年程春が来る事を願った年は無い様な・・・。

ここ秋田では今週に入りようやく天気予報から雪マークが表示されなくなり冬が終わったと感じるのですが、本当の春を実感できるのは桜が咲いてからです。

色々な意味で心から春を待っています。


納得です! 2011年02月25日  

秋田の四季を描いているポスターがかなり良く出来ていて感心、
「季節の変わる音がする」との文言だけで中央に耳を澄ます女の子、周囲には移り行く季節の音を連想させる動物や風景がほどよく配置されているのです。

その四季の音を表しているのが、白鳥の飛来、降雪と針葉樹に積もる雪景色、水面への波紋、鶯、千秋公園の桜、バッケ、大森山動物園のキリン、新屋浜の風力発電風車、秋田港、土崎港曳山車祭、ババヘラアイス、入道雲、竿燈祭、花火、頭を垂れた稲穂、赤トンボ、夕焼け空、で四季を表現しておりそれぞれの時期の喧騒を思い起こさせてくれる(鮮明に思い起こせるのが奥深い)。

ようやく雪氷が滴になり水となったので鶯が待ち遠しい今日この頃です・・・。

どひゃー 2011年02月14日  

ある朝(今年度最低気温記録した日)目覚めると、日頃使っている篠笛の塗が浮き上がっているのを発見!!!
昨日までは特に前兆となる異変は無かったのに参ったなこりゃ

様は笛の唄口でも指孔でも何でもない全く負荷の掛からない部分の塗が浮き上がり口を開けているのです

浮き上がった漆を指で軽く剥がすと写真の状態まで下地が露出

自分なりに購入使用年数を思い起こすと確か購入後10年位かなぁ~、そうすると漆が剥がれるのも当たり前と言える良く此処まで持ってくれました

しっかりと確認すれば色々な部分が細かく欠けていたりしているしどう考えても新品購入かな(結局消耗品なのです)?

次のターゲットを考えるとニヤニヤしますね!



前兆あり! 2011年01月18日  

「糸巻きが折れてしまったのですが修理出来ますか?」との問い合わせが最近増えました。
「任せて下さい」と言いたいのですが、残念ながら当店では折れた糸巻きを修理する事は出来ないのです。
何故ならば糸巻きはその名の如く糸に張力を与える為にかなりの力がかかるのでたとえ修理してもその耐久性に責任が持てないのです、装飾品の様に飾っておくだけの三味線ならば修理しても問題ありませんが実際に楽器として使用し転調する度に酷使される訳ですから使用目的を達成出来ない品物は当店では売れないと考えていまるからです。

ではどうすれば糸巻きの折れを防げるのかと言うと・・・。

実際に糸巻きを折ってしまった方は思い当たる事と思いますが、糸巻きが異様に回し難くなったり(360度のある位置だけで異様に硬く引っ着く様な感触)を感じながらも力でねじ伏せようと糸巻きを無理に回す事で糸巻きは折れてしまいます。

本来糸巻きに違和感が出た時点で糸巻き調整を行えば折れる事は無いのですが、ご自分でヤスリを掛けたりして更に悪い状況にもっていってはいませんか?
残念ですが糸巻き調整を定期的に行っているお客様は殆どいないのが現実です。

「1本折れたから1本だけ交換すればいいのでは?」との問い合わせもありますが、残った2本の糸巻き同様にある程度使い込んだ糸巻きや特殊な形状の糸巻きと同調する新品糸巻きは殆ど皆無なのです、象牙の様に高額であればあるほど象牙紋様が微妙に違うため1本だけの交換は非常に難しく、結局は3本とも新品交換になるか泣く泣く1本だけ違和感のある糸巻きと交換する事となるのです。

折れる前には必ず前兆があります三味線の声も聞いてやって下さいきっと教えてくれている筈です。